読むこと#3
米澤穂信ほか『禁断の罠』
とっても贅沢な短編集、思わず買ってしまいました。
ミステリー好きならシビれる布陣はこちら。
新川帆立
結城真一郎
斜線堂有紀
中山七里
実は私、中山七里以外は初めまして。
読んだ正〜直な感想は、
短編じゃ足りないよ!!!
どの作品も。
著者たちが作る世界は、ぜんぶ良い。
そして、当たり前だけどぜんぶ違うから、
“ミステリーの名手”だなんてひと括りにするにはもったいない。
どの作品も、もっと長尺で味わいたくて歯がゆい気持ちでした。
短編集に好きな作家が入っていて、
読んでみたら他の作家にハマる、というのは私のよくあるパターンなのですが。
今回は、米澤穂信『供米』が新鮮で好きでした。
ミステリーでもあり、少しオカルトも入りつつ純粋なラブストーリーでもあり…なんとも新しい風が吹きました。
そのほか、
”ドロドロ妬み嫉みが渦巻き、でも後味は物悲しい” から、
”無さそうでありそう、「世にも奇妙な…」的胸騒ぎが止まらない” など。
ひとつひとつ、クウゥ……!と噛みしめることになります。
(読んだことある方、どの作品のことか伝わるでしょうか)
今まで、「イヤミス系・どんでん返し系が好き!」とテイストをけっこうしぼっていたけれど、
ミステリーならこれ、なんて決めるのは百年早かった。
これだから読書はやめられない。