読むこと#5
ヨシタケシンスケ『しかもフタが無い』
約200ページの文庫本すべてが、
作者が日々描いているアイディアスケッチで埋められています。
なにか解説文やエッセイが添えられているわけでもなく、
ひたすらスケッチ。
スケッチ。
スケッチ。
ヨシタケワールドを文庫で堪能できるんです。
これはもう、ファンにはたまらん…!
あえてカバーなしで、電車でニマニマしながら読みたい。
20年ほど前に出版されたスケッチ集を文庫化したとかで、
いやぁ、出版社さん、分かってる…。
頬がゆるんでしまうような、子供の面白かわいい言動。
どこからこんなこと思いつくの?と笑ってしまうような妄想。
と思ったら、
大人でも、いや大人だからこそ言葉に詰まるような問いかけ。
ふふっと笑えたり、考えさせられたり。
ちょっと疲れたなぁという日にはこの本をぱらぱらするのですが、
心が軽やかに・穏やかになる気がします。
私にとって、なんというか心のミネラルです。
(ビタミンというよりは、ミネラル。伝わるでしょうか…!)
心の潤滑油になる本があるって幸せことです。
これだから読書はやめられない。