食べること#57
青梅
和菓子のはなし、続きます。
時々のぞいてる和菓子屋さん「あけぼの」。
店頭ポップにこう書いてあって。
「今年も始まりました」
「リピーター多し!」
なにそれ…気になるじゃないか。
買ってみた。
そしたらこれ、衝撃の美味しさでした。
銀座あけぼのの「青梅」。
※読み「あおうめ」。
※店頭で、「おうめ」ください、と言ってしまった。
(画像はあけぼののサイトよりお借りしました。)
梅を模したころんとフォルムにまずテンション上がる。
持った感じもことっと重みがあって、これは期待大。
この梅のように見える外側は、みどり色の求肥。
なるほど求肥、
そりゃこの“体格の良い梅”感がリアルなわけだ。
中に入ってるのは白あん。
そして、蜜漬けの本物の梅まるごと一粒。
この白あん、
くどくはないけどしっかり甘めで、ぐわーっと脳が喜ぶ甘さです。
蜜漬けの梅は、なかなか高級「鶯宿梅」を贅沢にひとつぶ。
これがも〜上品な甘さ。
でもしっかり梅の香りと酸っぱさが舌を刺激する。
なんだか目が覚める旨みがじわじわ。
※種も丸ごとなので食べるとき注意
白あんの贅沢な甘さと、
梅の甘酸っぱさ。
どっちかだけだと、絶対こんなに美味しくない。
単品だとちょっと飽きちゃいそうな2つの味が、絶妙に引き算かけ算しあってる。
このタッグ、最強だ。
そして求肥のもちもち食感も加わり、
口の中が幸せったらない。
あの、もう、
和菓子好きが好きな味と食感オンパレードです。
完敗。
色もすてきなんだ。
求肥の爽やかあおい春色みどりと、
しっとりあんこのやわらかい白、
そして内側に鎮座する梅のじゅわっと蜜の色。
もう、ずっと見てられるくらい綺麗。
久しぶりに出会った、どハマり和菓子の予感。
6月下旬ころまでの期間限定販売。
……箱買い検討中。