食べること#56
蓬ふくさ
こどもの日、なに食べよかな…。
柏餅はもう色々予習で食べてしまったので、これ。
菓匠清閑院の、蓬ふくさ。
(画像は清閑院サイトよりお借りしました。)
◯◯ふくさって色々なところが出してるけど、
どれも“美味しいの全部詰め込んだ”
みたいなお菓子な気がする。
この蓬ふくさも例に漏れず、
よもぎを練り込んだ求肥と、粒あんがたっぷり。
たっぷりだけど、包みはふんわり。
あみあみ状の生地からのぞくあんこ色、なんて心が踊る景色。
割ってみると、画像のとおりみどりとあんこのコントラストが綺麗。
鮮やかで、でもふわっと優しい春色みどり。
うまいものハンターの心くすぐります。
いざ、一口。
求肥がしっかりむちむちもちもち。
かすかな蓬の青い香りが爽やかで、さすが美味しい和菓子屋さん。
ぽん求肥大好きなのですが、
これは美味しいやつだぁ…!
粒あんは、あずきの粒がしっかりめで、
でも甘さはくどくない。
求肥のボリューム感を邪魔せず、イイ塩梅に相乗効果。
もう何度でも言うけど、美味しいお店って言うのは味の強さの匙加減が巧みなんだ。
風味と色で季節感満点、食感も楽しくて、
これはクセになるお菓子です。