それでもハラは減る

毎日20時更新、読んだ本と美味しいモノのこと。

やっぱり本屋が好きだ。2日に1冊読む私の選び方。

読むこと#55

f:id:P_O_N:20240608135512j:image

本、どこで買いますか。

 

2日に1冊読むぽんは、断然本屋が好き。

でも、“Kindleで電子書籍”派の友人にこてんぱんにされた。

コスパもタイパも悪いってさ。

こっちは効率って話をしてんじゃないんだよぅ。

 

 

今日はそんな行き場のない愛の話。

 

 

 

 

 

 

駅ビルに入っている大きい書店も、

まちの個人書店も全部引っくるめて、

本屋が好き。

 

 

 

話題の新刊や受賞作など、平積みコーナーを抜けて、

一歩、書架と書架のあいだに。

 

ぽんが大好きな時間はこっから。

 

 

 

ざーーーっとすみからすみまで、ひととおり背表紙を見る。

何度も行ってる本屋でも、毎回一周します。

 

 

 

 

 

そうすると、目が合うんだ、本と。

 

 

 

 

人混みの中で家族や友達を見つけるみたいに、タイトルを追って走る視線が、ある本のうえでふっとつかまえられる瞬間がある。

 

 

 

そこで初めて手にとって、表紙と最初の一文を見るのだけど。

 

 

 

 

タイトルなのか、背表紙の色とかデザインなのか、何に引っかかるのかは分からない。

 

奇抜なタイトルにばかり引きつけられるかといえばそうでもないし。

何冊も手に取る日もあれば、誰とも目が合わない日もある。

 

 

 

 

 

何でか分からないけど、そのときの私が心のどこかで求めている物語。

 

本に囲まれてぼーっと歩くと、そんな物語がちゃんとわたしに出会ってくれている気がしてきます。

 

 

 

 

 

 

それから、同じようにうろうろしてる人がたくさんいるのも、なんだか安心する。

 

“隣に立ってるこの人も向かいの棚をうろついてるあの人も本好き”

という同志感がイイんだ。

 

 

 

 

 

別に本はネットで買えるし、

サブスクに登録して電子で読んだっていい。

 

これらの方法を否定するつもりはまったく無いです。

実際、コスパやタイパはこちらに軍配が上がる。

 

 

 

でもでも。

 

 

 

 

紙の匂いをかぎながらウロウロするあの時間。

「あ。」と思った本の背表紙に手を伸ばすとき。

 

 

私にとって、

あんなに無心になれてわくわくして、自分の奥底の部分にある気持ちが掘り起こされる瞬間って無い。

これだから本屋はやめられない。