それでもハラは減る

毎日20時更新、読んだ本と美味しいモノのこと。

食べることは生きること。加藤千恵『あなたと食べたフィナンシェ』

読むこと#34 加藤千恵『あなたと食べたフィナンシェ』 読んでいると、思い出す食べ物がきっとあるはず。 食べ物にまつわるショートストーリーと短歌集です。 ある食べ物が題になっていて、ショートストーリー、最後に短歌。 というのがひたすら続きます。 そ…

豚汁×ゆず!香りと食感がオツすぎる里いも汁。

食べること#46 ゆず香る利尻昆布だし 里いものとん汁 里いも大好きぽん、 フリーズドライで里いもの味噌汁が飲めるなんて、これは買うしか。 (画像は中川政七商店サイトよりお借りしました。) お湯を注いだ時点でびっくりしたのが、 ゆずの香り。 そうでし…

毎日がこれでいいのか迷ったら。小川糸『サーカスの夜に』

読むこと#33 小川糸『サーカスの夜に』 「得意なことは」 「小さいこと」 13歳の主人公「僕」は、 10歳で身体の成長が止まったまま。 幼いころ飲んだ薬の副作用で、もうこれ以上大きくなれない。 そんな主人公がサーカス団に入団し、成長していく物語。 トイ…

がっつり好きにこそ食べてほしい!噛むほど旨いお取り寄せ肉まん。

食べること#45 中肉まん 神楽坂五〇番 もう暑いくらいだけど、肉まんをお取り寄せしたっていいじゃないか。(大声) 肉まんloverの知人から教えてもらった、 神楽坂五〇番の“中”肉まん。 (画像は神楽坂五〇番オンラインストアサイトよりお借りしました。) …

じんわり沁み入る生活のかけらたち。幸田文『台所のおと』

読むこと#32 幸田文『台所のおと』 幸田文作品、一度しっかり読んでみたかった。 “幸田露伴の次女” という響きに勝手にハードルを感じて未履修だったけど、いざ挑戦。 読み終えてみて。 正〜〜直に打ち明けると、エンタメ系をよく読むぽんにとってはちょっと…

甘くないほうじ茶ぼうろ、大人に食べてほしい味。

食べること#44 焙じ茶ぼうろ 中川政七商店 じゅわっ しゃおっ と口の中でじんわりほどける。 これこれ、ぼうろってこれ…! この食感。 子どもの頃、よく食べました。 大人になってもたまに恋しくなる。 中川政七商店が販売している、 産地のおやつ ぼうろ 焙…

このひとと出会えたから、私は私でいられる。宮下奈都『ふたつのしるし』

読むこと#31 宮下奈都『ふたつのしるし』 『羊と鋼の森』を読んでから、 著者が描く“不器用なひと”がとても好き。 不器用で、でも芯と呼べる静かなたしかな部分をもっているひと。 読んでいると、優しい気持ちになりながらも背筋が伸びる気がする。 本作も、…

1尾丸ごと!甘えび喰らう、旨みの味噌汁。

食べること#43 ずくいらず 甘えび すや亀 甘えび丸ごと1匹お味噌汁。 完全にビジュアルにやられて買ってしまった。 何この心おどるめでたい景色。 (画像はすや亀サイトよりお借りしました。) 気になるのが、 商品名「ずくいらず」。 ズクイラズ? 「ずく」…

超本格、なのに読みやすい医療ミステリ。小松亜由美『誰そ彼の殺人』

読むこと#30 小松亜由美『誰そ彼の殺人』 読む決め手になったのは、著者のプロフィール。 ミステリー好きぽん、 それっぽいタイトルは一旦手に取る。 実際に読むかは、ぱらぱらめくったり、帯とか見たりして決めるのだけど。 今回は。 著者が現役の法医学者…

わたしの知らない、ブラッドオレンジの世界。

食べること#42 タロッコオレンジ 人生たぶん初、 ブラッドオレンジを食べてみました。 (画像は浜中屋サイトよりお借りしました。) もともと目当てで買ったわけではなかったのだけど、 柑橘詰め合わせセットにさりげな〜〜く入ってた。 タグには「タロッコ…

コレ食べに松本に行く!むちむちもっちり蕎麦団子。

食べること#41 蕎麦団子 松本loverぽん、これを食べに松本に行く、という多分知られざるグルメがあります。 それが、蕎麦団子。 (画像は DOMINISTYLEサイトよりお借りしました。) 蕎麦は有名中の有名グルメだけど、 “蕎麦団子”は食べたことない人も多いの…

このからだで生きることが愛おしい。窪美澄『すみなれたからだで』

読むこと#29 窪美澄『すみなれたからだで』 「性」と「生」がテーマの短編集。 主人公の性別もおかれた環境もさまざま、 性的嗜好も悩みもさまざま。 どの作品もボリュームとしては多くないのだけど、 主人公たちが自分の抱えるからだと性について考える姿、…

リコピン3倍、ぎゅーっと絞ったトマトとりんご!

食べること#40 毎日がとまと曜日 トマト&アップル ダイセン創農 トマトジュース大好きぽん、 いっちばん好きなのがこれ! 秋田県大仙市・ダイセン創農がつくっている 「毎日がとまと曜日」。 いくつか種類があるのだけど、今回は「トマト&アップル」。 この…

これ読んで浮かぶひとが、あなたの家族。瀬尾まいこ『傑作はまだ』

読むこと#28 瀬尾まいこ『傑作はまだ』 “息子が父親に”「初めまして」と挨拶するところから始まる。 (もう気になる…!) 著者の作品は、 『そして、バトンは渡された』が記憶に新しいけど、ぽんは本作の方がかなり好き。 『バトン〜』が血のつながらない親…

食べれば分かる。おかき×小魚アーモンド=想像以上!

食べること#39 おかき屋のアーモンドFish やまだ株式会社 浪速のおかき屋さん、やまだ株式会社。 ここの「割れたんねん」が大ッ好きで。 (食べること#31にて紹介) 「おかき屋のアーモンドフィッシュ」とやらも作っていると聞き、 こりゃあ試すしかないでし…

大人こそもう一度、いや何度も読みたい。梨木香歩『西の魔女が死んだ』

読むこと#27 梨木香歩『西の魔女が死んだ』 うちには大きな本棚が無いので、 本は買って、読んだら売って、の繰り返し。 でも。 これは手元に置いておきたい…という数冊は売らずにとっておきます。 そのなかの一冊がこれ、 言わずと知れすぎた名作『西の魔女…

これだからどんでん返しはやめられない!芦沢央『悪いものが、来ませんように』

読むこと#26 芦沢央『悪いものが、来ませんように』 ネタバレ厳禁。 この注書きがこんなに必要な小説もなかなか無い。 ぽんの読書歴で、 「やられた…!!!」 って声に出した小説は2冊だけ。 1冊は乾くるみ『イニシエーション・ラブ』、 もう1冊がこれ。 多…

宴の季節の漬けチーズ、罪深い味にワインが止まらん。

食べること#38 チーズみりん粕漬 大和屋守口漬総本家 また罪深い食べ物を発見。 守口漬け製造の老舗・大和屋守口漬総本家がつくる、 クリームチーズのみりん粕漬。 (画像は大和屋守口漬総本家サイトよりお借りしました) クリームチーズがたっぷり70g、 み…

吉野の桜をとじこめた、ビジュアル最強さくら羊羹。

食べること#37 さくら羊羹 萬松堂 やっとこさ全国から桜の便り、 心うきうきする季節! (むしろ今日は春を飛び越して夏が来たんじゃないかってくらいの暑さでしたね) そんなうきうきが倍増する、 ビジュアル最強なさくら和菓子。 桜の名所中の名所、奈良・…

ラスト、優しく光が差す。宮本輝『錦繍』

読むこと#25 宮本輝『錦繍』 こんなに引き込まれる書き出し久しぶり。 前略 蔵王のダリア園から、ドッコ沼へ登るゴンドラ・リフトの中で、まさかあなたと再会するなんて、本当に想像すら出来ないことでした。 (本文より) このリズムと詩的な雰囲気。 何か…

自分じゃない誰かと生きる、全ての人へ。角田光代『対岸の彼女』

読むこと#24 角田光代『対岸の彼女』 読み終えて、もっかい帯見て、 そんな話じゃなくない??? ってなった小説です。(私だけ?) 結婚している、していない。 子どもがいる、いない。 同じ女性なのに、なぜこんなにも分かり合えないのか。 ……とかって紹介…

仙台行ったらコレ食べて!みっちり至福の四角いどら焼き。

食べること#36 ankoyaのどら焼き 旅行前はグルメの予習に余念が無いぽん、 仙台に行ったら絶対に行くどら焼き専門店があります。 ankoya。 ここの四角いどら焼きが大好きなんだぁ…。 (画像はLIVING仙台サイトよりお借りしました。) むっちりみっちりラップ…

日常とホラーは紙一重。長谷川夕『僕は君を殺せない』

読むこと#23 長谷川夕『僕は君を殺せない』 ぐいぐい一気読みしてしまい、 気づいたら終わってた。 サイコ×ホラー×ヒューマンドラマ のような、不思議な小説でした。 一人称「僕」と「おれ」が交互に語られ、 少しずつ点と点が線を結んでいく。 一人称の話し…

大人はこれで呑む。シンプルイズベストな塩けんぴ。

食べること#35 塩けんぴ 風と土 このシンプルなパッケージ! 原材料は、さつまいも、塩、オリーブオイルのみ。 (画像はFOOD ORCHSTRAサイトよりお借りしました。) 芋けんぴ、実は久しぶり。 むかーし、田舎の祖母の家で食べた記憶。 どちらかというとぽん…

雪国のクローバー蜂蜜、マニア必食濃ゆ〜い味!

食べること#34 はち農家の蜂蜜 エルベイ養蜂園 ヨーグルトにかける蜂蜜も、ちょっと美味しいものを食べたいじゃないか。 (声を大にして) 花粉症がつらい季節。 ぽんは家族が花粉症気味のため、 腸内環境を良くするため最近よくヨーグルトを食べてます。 そ…

きっとあの人を思い出す、”幽霊”小説。中島京子『ゴースト』

読むこと#22 中島京子『ゴースト』 ”幽霊”にまつわる、短編集。 タイトルと装丁から、少しぞくっとするような物語を想像してた。 むしろ心が温かくなり、 そしてきゅっと切ない気持ちになる作品でした。 収録された短編は7つ。 生きている者とゴーストの交…

豆豆豆!なうぐいす金つば、やっと食べられた老舗の春。

食べること#33 うぐいす金つば 中田屋 ずっと食べてみたかった、 石川県 中田屋のきんつば。 しかも期間限定の「うぐいす」! (画像は中田屋サイトからお借りしました。) 包装紙を取ると、表面がふわふわっときめ細かい。 1個がずしっと重たくて、 ああ、…

うるさいくらいの繊細さがクセになる。千葉雅也『オーバーヒート』

読むこと#21 千葉雅也『オーバーヒート』 前知識ほとんど無く手に取りました。 同性愛を扱った小説です。 開いて数ページ、 う、あっ、ちょっと、苦手かも………! と思ってしまった。 同性愛の描写がではなくて、主人公の哲学的な思考や詩的な比喩が。 ぽんは…

優しいプルコギソース、おかわり戦争注意なお店の味。

食べること#32 無添加プルコギソース キッチンセボイヤ 大阪にある食堂「キッチンセボイヤ」 さまざまな国の料理を、できる限り地域の食材を使って無添加で提供する食堂です。 Instagramをのぞくと色鮮やか。 パッと見ただけでもフランス料理、台湾料理etc……

ザク軽食感がたまらんねん。おかき屋さんの揚げせんべい。

食べること#31 割れたんねん やまだ株式会社 もう分かる、おいしいやつです。 浪速のおかき屋・やまだの「割れたんねん」。 元々、「一枚丹念」という大きな揚げせんべいがあって、 それの割れたバージョン。 割れせんべいって、イイ。 ぽいぽいどんどん食べ…